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守山で劇団衛星によるお茶会演劇「珠光の庵」-滋賀で初公演

(左から)チラシを配って呼び掛ける制作協力のやすなみずほさん、共催「みらいもりやま21」の石上僚さん。出演者の首藤慎二さん(珠光)、F・ジャパンさん(一休)、黒木陽子さん(遊女)。守山で開かれた「大人の演劇部」ワークショップでの様子

(左から)チラシを配って呼び掛ける制作協力のやすなみずほさん、共催「みらいもりやま21」の石上僚さん。出演者の首藤慎二さん(珠光)、F・ジャパンさん(一休)、黒木陽子さん(遊女)。守山で開かれた「大人の演劇部」ワークショップでの様子

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 守山宿町家「うの家」南蔵(守山市守山1)で3月8日・9日、劇団衛星(京都市下京区)によるお茶会演劇「珠光の庵」が初上演される。

観客参加型の演劇とは

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 1995年設立の同劇団。寺社仏閣・協会・廃工場など劇場ではない空間、和室などで公演を行い、京都を拠点に活動する。2004年、全国47都道府県での上演を目指し上演を始め10年目を迎える同作品。23都道府県での上演を達成し、滋賀でちょうど中間の折り返し地点となる。観客が演者を囲み、互いに話しかけたりもしながら一体となる形態は「一期一会」の実りを期待する。

 劇の舞台は室町時代中期、頓知で知られる一休和尚が主催する茶会でわび茶の祖・村田珠光が名人として、遊女などと金品を賭け「闘茶」を繰り広げる。劇の最後「後席」には観客にも抹茶と和菓子が振る舞われる「お茶あり、笑いあり」の参加型作品だ。作・演出は劇作家・平田オリザさんの弟子である蓮行さん。「名前は僧侶のようだがロックバンドの経験が社会への反骨精神を養った」という。「応仁(おうにん)の乱前後の混沌(こんとん)とした社会情勢が現在の日本に通じる」とも。

 遊女役の黒木陽子さんは「客の反応がダイレクトで、年齢層などによって空気が変わるのも魅力。茶道はもともと堅苦しいものではなかった。室町時代のわびさびは平安時代のきらびやかさという既存の価値観を打ち破るものとされていた。茶道を知らなくても、おいしいお茶と芝居を味わっていただければ」と来場を呼び掛ける。

 開演時間は、8日=15時・19時、9日=15時。料金は2,500円(抹茶・お菓子付き)。各回定員25人。チケットの購入方法など詳しくはホームページで確認できる。 

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