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映画「柘榴坂の仇討」、中井貴一さんが舞台あいさつ-滋賀県先行公開記念で

彦根ビバシティシネマでは「若松監督(右)が話す度にうなづくひこにゃんがけなげで」と中井貴一さんが感心する一幕も

彦根ビバシティシネマでは「若松監督(右)が話す度にうなづくひこにゃんがけなげで」と中井貴一さんが感心する一幕も

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 滋賀県内の映画館で9月13日、彦根ゆかりの映画「柘榴(ざくろ)坂の仇討(あだうち)」滋賀県先行公開記念舞台あいさつが行われ、主演の中井貴一さん、若松節朗監督が出席した。

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 同作品は、幕末の江戸幕府大老を務め、開国の功労者でありながら、安政の大獄で攘夷(じょうい)派の吉田松陰などを粛清し桜田門外の変で暗殺された第15代彦根藩主・井伊直弼にまつわるフィクション。そのあだ討ちのために13年間相手を追い続けるという武士・志村金吾の生き様を中井貴一さんが好演した。

 若松監督は主人公たちの生き方について「この映画をやりたいと思ったのは、時代が変わっても、自分の生き方を変えないで、大好きな殿様の命を守ることができなかったというだけでお金も地位も関係なく生きる人間に憧れたから。金吾は中井貴一さんにぴったり」と話したのに対し、中井さんは「150年というのを随分前だと思うか、たった150年前のだと思うかで随分違いがあるような気がする。最近ニュースを見ていてあまり日本のいい報道が見られなかったり、国際社会になって日本がどうあるべきかというのをよく見たりする。こういう日本人の心は今も残っていて、こういう日本人であればかえって国際社会で通用する国になるのではないかと思った」と訴えた。

 舞台あいさつは、近江八幡市、彦根市、草津市、大津市の映画館を回り、中井さんは観客からの握手の求めにも丁寧に応じていた。彦根市の彦根ビバシティシネマには同市キャラクター「ひこにゃん」が応援に掛け付け、愛らしいしぐさで場内を和ませた。

 同作品は9月20日、全国ロードショー公開。

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