滋賀県立近代美術館で「アール・ブリュット」展-仏「生のままの芸術」紹介

写真=アロイーズ・コルバスによる作品。©collection abcd

写真=アロイーズ・コルバスによる作品。©collection abcd

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 滋賀県立近代美術館(大津市瀬田南大萱町、TEL 077-543-2111)で10月25日より、企画展「アール・ブリュット-パリ、abcdコレクションより-」が開催されている。

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 同展は、フランスの美術家ジャン・デビュッフェが1945年に提唱した「加工されていない、生のままの芸術」という意味を持つ「アール・ブリュット」の作品をフランスの非営利財団「abcd」の所蔵品から約60アーティスト、約130点を展示。デビュッフェが主張した「正規の美術教育を受けていない人々が内発的な衝動の赴くままに制作した、既成の美術概念に毒されていない表現にこそむしろ真の芸術性が宿っている」作品が並ぶ。

 学芸員の山本さんは「本年度は滋賀県からアール・ブリュットを発信する企画が相次いで開催されている。関西初上陸となる話題のヘンリー・ダーガーをはじめ、これだけの作品が展示されるのは初めて」と話す。

 関連事業として、abcd代表や学芸員などによる連続講演会「生命(いのち)のアートだ」を開催するほか、ワークショップ、体験美術館、映画上映会も行う。

 学芸員の山本さんは「年齢問わず幅広い層が楽しめる。アール・ブリュットの作品は見る人の心にダイレクトに訴えかける不思議な力を持っていると思うので、美術が苦手という人でもぜひ来てほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=1,150円、高校生・学生=900円。小・中学生=700円。11月30日まで。

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