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滋賀レイクスターズ、「関ヶ原の借り」を返す シーホース三河に2連勝

8日に出場し、25得点、6アシスト、8リバウンドのクレイグ・ブラッキンズ選手

8日に出場し、25得点、6アシスト、8リバウンドのクレイグ・ブラッキンズ選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは12月7日・8日にウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2019-20シーズン第10節でシーホース三河に2連勝した。滋賀は7勝11敗で西地区5位に浮上した。

「合戦ステッカー」を配布する武士

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 9節終了時点で滋賀が5勝、三河が4勝とどちらも低迷していたが、天皇杯でリーグが中断した間に滋賀はジェフ・エアーズ選手、三河はセドリック・シモンズ選手と契約。天皇杯では両チームとも勝利し、ファイナルラウンドに進出を決め、調子を上げてきたチーム同士の対戦となった。滋賀レイクスターズは滋賀生まれの石田三成と三河生まれの徳川家康が対戦した関ケ原の戦いになぞらえ、10節を「The合戦 もう一度関ケ原」と名付けて戦国武将風のポスターを作成し、会場ではよろいを着たスタッフが合戦ステッカーを配布するなど趣向を凝らした。

 7日は得点ランキング1位のダバンテ・ガードナー選手が出場停止の三河が21歳の岡田侑大選手とシモンズ選手を中心に攻めるも、滋賀が厳しいディフェンスで得点を許さず、三河の得点を65点に抑える。滋賀のエアーズ選手は216センチのウイングスパンを生かして、16リバウンドとゴール下を制した。エアーズ選手が19得点、齋藤拓実選手が15得点、佐藤卓磨選手とヘンリー・ウォーカー選手が共に11得点と活躍し、80-65で勝利した。

 8日、1クオーター(Q)開始からお互いに譲らず接戦となるも、11月に加入したクレイグ・ブラッキンズが3ポイント(P)シュートを決め、齋藤選手のスティールから速攻で佐藤選手が得点し、昨シーズンまで三河のキャプテンを務めた狩俣昌也選手が厳しいディフェンスからボールを奪い速攻でシュートを決めるなど、徐々に滋賀のペースに。このまま勢いに乗るかと思われたが、1Q終了間際、滋賀の高橋耕陽選手が外したシュートを取ったガードナー選手がブザービーターとなるロングシュートを決めると、2Qは一転して三河ペースに。連続得点で逆転されるが、三河の川村卓也選手のシュートをシェーファーアヴィ幸樹選手がブロックショットで阻止し、直後にシェーファー選手が得点すると流れが滋賀に移った。2Qはロースコアの戦いとなったが、三河の8秒バイオレーションを誘うなど滋賀のディフェンスが機能し、前半を37-34で折り返す。

 3Qは狩野祐介選手の連続得点でスタートし、滋賀のペースで進む。残り4分14秒、エアーズ選手がファールアウトするが、チーム全員でディフェンスし、ブラッキンズ選手や狩野選手の3Pで三河を引き離す。三河の川村選手が4Qだけで3本の3Pシュートを決めるなど追撃するも、滋賀が最後まで守りきり、82-73で勝利。419年前の「関ケ原の借り」を返した。

 ショーンデニスヘッドコーチは「2日間通して、チームとしてのディフェンスが素晴らしかった。(1試合平均83得点の)得点力の高いチームを抑えることができた。ファールトラブルがあったが、タフな時間を選手が頑張ってくれた。特に、エアーズ選手退場後、シェーファー選手が頑張ってくれた。ブラッキンズ、エアーズ両選手が加入して、今のチームケミストリー(チームワークや信頼関係によって生じる要素)が一番よい。出場機会のなかった選手もチームとして勝ったことを喜んでくれた。コートに出ている5人だけでなく、チームとして壁を乗り越えられたことが素晴らしい」と話した。

 狩俣選手は「三河はタレントのそろったチーム。この2試合を勝ち切れたことがよかった。(前所属の)三河との対戦は、多少は意識したが、相手が誰でも自分たちのやるべきことにフォーカスして自分の役割を果たすことに重点を置いた。自分の役割は、途中出場して、チームにエナジーを与えて、流れがいいときは継続して、良くないときは立て直すという状況に応じたプレーをすること。それができている」と話した。チームの変化は「天皇杯が始まる前からディフェンスの意識が変わった。チームとしてディフェンスができている」と評価した。

 ブラッキンズ選手は「うまくいかないときにチームが一つになって戦い抜いたことがよかった。(25得点も)個人の得点は気にしていない。ディフェンスにフォーカスした。エアーズ選手もウォーカー選手も昔から知っていて、お互いのプレーをリスペクトしあっているので、いい形でプレーできている」と話した。

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