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野洲市で2000年前の古代ハス開花 弥生時代に思いはせる

2000年以上前の遺跡から発見された「大賀ハス」今年も開花

2000年以上前の遺跡から発見された「大賀ハス」今年も開花

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 古代ハスの「大賀ハス」が6月16日、弥生の森歴史公園(野洲市辻町)で開花した。

弥生時代の竪穴住居の前に咲く「大賀ハス」

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 「大賀ハス」は1951(昭和26)年、千葉市検見川遺跡の地下約7メートル、泥炭地層下の青泥中より発見された丸木舟などの出土品と共に発見されたハスの種子で、発見者の大賀一郎理学博士の名から「大賀ハス」と名付けられた。シカゴ大学による年代測定で2895~3255年前の種子だと推定される。

 同公園は弥生時代の竪穴住居と高床倉庫を復元し、弥生時代の暮らしを再現している。1988(昭和63)年の開園時に「弥生時代の生活を再現するために、その時代に咲いていたであろう大賀ハスを栽培したい」と鳥取農業試験場より譲り受け、栽培を始めた。毎年6月中旬ごろに咲き始め、6月末から7月初旬に見頃を迎える。学芸員の齊藤慶一さんは「開花した大賀ハスは2、3日で散り、次々と開花する。週末に咲きそうなつぼみもある。朝に開花し、午後から閉じてしまうので、午前中の見学がお勧め」と話す。

 開園時間は9時~17時。月曜休館。入園無料。

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