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守山市で「守山矢島かぶら」のマフィン 「紫色の伝統野菜を味わって」

伝統野菜の守山矢島かぶらを使ったマフィン

伝統野菜の守山矢島かぶらを使ったマフィン

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 守山市の伝統野菜「守山矢島かぶら」を使ったマフィンが現在、守山市立図書館内の「cafe-Gankodo(カフェがんこどう)」(守山市守山)で提供されている。

守山矢島かぶらは葉も茎も濃い紫色

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 守山市観光物産協会(守山市吉身)は「守山矢島かぶら戦国フードフェア」として、市内各地で矢島かぶらを使ったキャンペーンを実施。マフィンのほか、パンやパスタ、ピザなどに使って提供している。

 守山矢島かぶらは守山市矢島地区に伝わる伝統野菜のカブで、地上に出ている部分は紫色で、地中部分は白色、茎と葉も紫色をしている。永禄年間(1569年ごろ)に織田信長が守山市矢島町で寺院を焼き打ちした後、その地でカブを育てると濃紫色の色彩の良いものができたと言い伝えられている。野菜ソムリエプロの藤岡いづみさんは矢島かぶらの特徴について「濃い紫色がきれいで、サラダや漬物にすると色を楽しめる。火を通すと色がくすんでしまうが、煮崩れしにくい」と話す。

 「守山矢島かぶらマフィン」は、塩味を利かせた軽食用マフィンで、矢島かぶらの紫色の部分を上にのせ、酒かすで作ったホワイトソースをかけた。中には角切りのカブが入っていて、カブそのものの味を味わえる。マフィンを作った金森商店(かねがもりしょうてん)の磯田友佳子さんは「矢島かぶらの名前は知っていたが、食べたことがなかった。色を生かしたお菓子を作りたいと思い、試行錯誤した。火を入れると色が落ちてしまうので、焼く前に酢に漬けて色落ちを防ぐようにした」と話す。

 磯田さんは「軽食用として、くどくない塩加減に仕上げた。一度食べてみてほしい」と呼び掛ける。

 cafe-Gankodoのほか、守山市駅前総合案内所(守山市梅田)で水曜と土曜に開催される「やまもりいち」でも販売する。戦国フードフェアは2月上旬ごろまでを予定しているが、守山矢島かぶらがなくなり次第終了する。

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