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草津の看板店が子どもの写真入り掛け軸 コロナ禍で会えない祖父母に

「うちのこカケジク」を開発した杉本さん

「うちのこカケジク」を開発した杉本さん

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 子どもの写真を掛け軸にするサービス「うちのこカケジク」の提供を4月1日、看板のデザイン・製作会社、広宣(草津市野路)が始めた。

子どもの成長を残せる「うちのこカケジク」

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 縦130センチ、横30センチの掛け軸と同じサイズのターポリン生地にインクジェットで写真やメッセージを印刷する。屋外の懸垂幕と同じ技術を使い、雨や太陽光に当たっても色あせせず、水拭きでき、丸めて保管しても跡が付かない。

 商品開発のきっかけは2020年10月、社員の脇本慎也さんの妻の出産。新型コロナウイルスの影響で脇本さんは病院内に入ることができず、祖父母に孫を見せてあげられなかったという話を聞いた杉本優子さんが「看板屋の技術を生かして写真を大きくプリントしたら喜ぶのではないか」と、赤ちゃんの写真にメッセージを入れて掛け軸を作製し、脇本さんにプレゼントした。

 脇本さんは「もし感染したらと思うと会いに行けず、もどかしい思いをしていたが、大きくプリントした掛け軸を送ったら、『表情もよく分かって、そこにいるようだ』と両親が喜んでくれた」と振り返る。

 杉本さんは「看板屋なので、レイアウトをして文字を入れて思いを伝えることができる。『赤ちゃんが初めてつかまり立ちをした』など、感動した気持ちも一緒に残せたらいいと思っている。自分の大きな写真が飾ってあることで、子どもも大切にされていると感じ、自己肯定感も上がるのではないか」と話す。

 「写真館で撮影したかしこまった写真もいいが、母親が撮る日常のひとこまを掛け軸にして残すと成長が分かる。子どもだけでなく、ペットの写真を掛け軸にしてもいい思い出になる」とも。

 料金は写真1枚入り=5,500円、2枚入り=6,600円、3~6枚入り=9,900円。ウェブサイト、もしくはLINEで申し込みできる。

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