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「野洲のおっさんカイツブリ」琵琶湖一周13周目 ごみ拾いで200キロ行脚

ごみを拾って喜ぶ「野洲のおっさんカイツブリ」

ごみを拾って喜ぶ「野洲のおっさんカイツブリ」

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 滋賀県のご当地キャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」の琵琶湖一周ごみ拾い行脚が5月30日、大津湖岸なぎさ公園打出の森(大津市打出浜)をスタートした。

集まったごみに驚く「野洲のおっさんカイツブリ」

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 「野洲のおっさんカイツブリ」が2011(平成23)年に始めた琵琶湖一周200キロ行脚は、今年で13回目。2019年からは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」の一環として「ごみゼロの日」の5月30日からごみを拾いながら歩いて琵琶湖を一周している。

 30日は「ごみゼロの日野洲のおっさんと大清掃会」として、取り組みに賛同する企業や団体、ファンなど68人と一緒に打出の森からおまつり広場までの琵琶湖岸約600メートルのごみを拾いながら歩いた。

 大津市の大石橋昌子さんは「道に落ちているごみが気になっていた。このような機会があれば参加して町をきれいにしたいと昨年から参加している。琵琶湖を一周しながらごみを拾って、足腰も疲れるだろう。少しでもサポートしたい」と、野洲のおっさんカイツブリに湿布などを差し入れた。

 ごみは琵琶湖岸の消波ブロックの隙間や琵琶湖に流れ込む川の河口などにたくさんあり、参加者が拾い集めたペットボトルや発泡スチロール、釣り糸、段ボール、靴の中敷き、目薬の瓶などは、30リットルのごみ袋で、燃えるごみ23袋分と燃えないごみ5袋分になった。

 ペットボトルのリサイクル工場で豊通ペットリサイクルシステムズ(日野町)の矢野晃央さんは「琵琶湖岸はきれいに見えるが、岩場に細かいごみが落ちていた。ペットボトルは国内販売量の約90%が回収されているが、捨ててしまうと琵琶湖や海に流れていき、海ごみの代名詞のようになってしまっている。ごみ拾いに参加することで、ペットボトルはごみではなく資源だと知ってもらいたい」と話した。

 SDGs貢献プロジェクトとして「野洲のおっさんごみ拾い行脚」を支援するJT(日本たばこ)の森田真司さんは「皆さんがこれだけ多く集まって清掃活動をしているのを目の当たりにして、琵琶湖の環境保全に関心がある人が多いと実感した。これからも一緒に琵琶湖岸の清掃活動ができれば」と話す。

 今年も海と日本プロジェクトから「海ごみPR大使」に任命されている「野洲のおっさんカイツブリ」。今後もごみを拾いながら、10月31日のゴールを目指して時計回りに琵琶湖を一周する。

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