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守山でホタルの「光害」防ぐ観賞用ランタン 「ホタル保護活動を広めたい」

ほたるパーク&ウオークで販売された「まもぴか」

ほたるパーク&ウオークで販売された「まもぴか」

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 ホタル観賞用ランタン「まもぴか」が5月21日~28日、「ほたるパーク&ウオーク」会場(守山市民運動公園・守山市三宅)で販売された。

琵琶湖のヨシから作った和紙を使い、光量を抑えた「まもぴか」

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 LEDライトを琵琶湖のヨシで作った和紙で包み、ホタルの生育や発光活動に影響を与えないよう配慮した。「まもぴか」を開発したARNOL(守山市吉身)の内藤朗人さんは「あまり知られていないが、ホタルの減少には川の水質汚染だけでなく、車のヘッドライトや外灯、住宅の照明による『光害』が影響している。成虫の繁殖や幼虫の生育にも大きな影響があることが分かってきた」と話す。

 守山市のホタルは、市街地を流れる河川に生息しており、光害の影響を直接受けているという。内藤さんは「最近では観賞中にスマホでホタルを照らす人も多くなってきたが、スマホの照明は明るすぎてホタルが発光活動をやめてしまう」と話す。

 水環境を改善しホタルの自生を目指している「びわこ豊穣の郷」の会員でもある内藤さんは、「光害について知ってもらい、ホタルの保護活動の裾野を広げたい」とホタル観賞用のランタンの開発を決めた。

 暖色系のLEDライトを和紙で包み、周囲に広がる光量を抑えてホタルへの干渉を最小限にしながら、足元だけを照らせるようにした。持ち手にも和紙を使い、プラスチックの使用は最小限にした。ワークショップをして改良を重ねて今年の「ほたるパーク&ウオーク」会場内で初めて販売した。

 内藤さんは「ホタル観賞だけでなく、ハロウィーンやひな祭りなどのイベント時にも活用できる。今後はネット販売もしたい」と意気込む。

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