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「勢多唐橋東西大綱引合戦」―平成の天下分け目の戦い、第1回は引き分け

引き分けの試合時の西軍・綱武士頭の川本勇さん。かなたには京都への道が続く

引き分けの試合時の西軍・綱武士頭の川本勇さん。かなたには京都への道が続く

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 日本3古橋の瀬田唐橋(大津市唐橋町)で10月19日、「勢多唐橋東西大綱引合戦」が開催され、県内外から集まった東西200人の網武士が激突した。

東西に引き合う中心点

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 東軍は赤、西軍は青でかさ、こい口シャツ、股引(ももひき)、足袋などの衣装をそろえ、各軍の総大将・網武士頭は甲冑(かっちゅう)姿で行司を振った。1本1分間の対戦。1本目は東軍、2本目は西軍が勝利。勝負を決める3本目は中心点が微動だにしない両者互角の戦いで、判定の結果、引き分けと終わった。合戦の前には、東軍は建部大社、西軍は石山寺での必勝祈願、陣引き・口上対決も行われるなどの演出も。

 終了後のセレモニーでは、勝負の合図を務めた越直美大津市長が「来年は勝負をつけるべく市も応援していきたい」と第2回開催への意欲を見せた。嘉田由紀子滋賀県知事は「戦国絵巻さながらの綱引き合戦。いにしえより唐橋は交通の要衝、合戦の舞台となった。戦国時代に誰もが予想しなかっただろう」と網武士をねぎらいメッセージを寄せた。

 西軍網武士頭のタレント川本勇さんは「石山寺港から船に乗って唐橋に向かっているうちに心が燃えてきた。いにしえの唐橋もこんな感じだったのかと。わがふるさとの唐橋を見直すきっかになった。100年、200年続くイベントとしていきたい」と5本締めで締めくくった。

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