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ラ・フォル・ジュルネびわ湖、「ウィーンとプラハ~音楽の都へ~」47公演

「滋賀を『音楽の都へ』」と握手するアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさん(右)とびわ湖ホール理事長の山中隆さん(左)

「滋賀を『音楽の都へ』」と握手するアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさん(右)とびわ湖ホール理事長の山中隆さん(左)

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 滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」(大津市打出浜)で4月27日~29日に開催される「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2014」のプログラムが発表された。

文化庁長官表彰を受彰したルネ・マルタンさん

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 開催5周年を記念するびわ湖のテーマは「ウィーンとプラハ~音楽の都へ~」。初めて都市の名前を冠したテーマで、ブラームスとドボルザークの楽曲を中心に行う。びわ湖では、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンさん自ら案内する「プレミアム・コンサート ル・ク・ド・クール(ハート直撃)!」も初めて開く。「ダンスをテーマにみんなで一緒に楽しめる。民族音楽に根ざした舞曲を中心に体でリズムを感じ楽しむ共感のひととき」と意欲を見せるマルタンさん。通常の2倍の90分のプログラムで平日ながら注目の公演の一つだ。

 プロデュースを手掛けるCREA KAJIMOTO(東京都中央区)は、昨年7月にマルタンさんを文化庁長官表彰し退官した近藤誠一さんを名誉顧問に迎えた。近藤さんは「文化芸術の力で社会に付加価値を与え、経済発展をもたらし、人々が幸せになる仕組みをつくりたい」と意欲を見せる。梶本眞秀社長は「ラ・フォル・ジュルネはコンセプトである非日常的な音楽の祭として実験室であり続け、その魅力で続いてきたが、アベノミクスは文化に逆風となり曲がり角を迎えた。発祥の地であるフランスのナントがフランスで最も住みたい街になったように、自分の住む街を素晴らしいと思えるように一つの道具としてやっていきたい。みんなが参加することで社会を変えていきたい」と抱負を述べた。

 マルタンさんは、びわ湖での開催の意義として、「滋賀は大阪と京都の中間で地理的に重要。美しいびわ湖に面してできるのがうれしい。一日過ごすのは音楽鑑賞だけでなく、バケーションとして自然の存在感を味わえる。びわ湖といえば湖と水。モルダウ川やドナウ川と結べたら」と笑顔で話した。びわ湖の今後の可能性として、「無限だ。世界的に『自然』を守るというテーマで戦略を持っている。他の都市とのコラボもオリジナリティーを与えている。ヨーロッパからの注目も浴びるだろう」とも。

 昨年から開催が始まり好評だった「0歳児からのコンサート」は倍の4回、びわ湖ならではの「書道と音楽のコラボレーション」や同ホール声楽アンサンブルや四大テノールの公演も恒例の開催となる。プレイベントとして、守山市民ホールでの「ルシオール・アート・キッズ・フェスティバル」(4月5日・6日)、びわ湖ホール(同11日13時)、ビバシティ彦根(同12日13時・15時)、高島市民会館(同13日13時30分)でのロビーコンサートも予定する。

 プログラムやチケット購入についてはホームページで確認できる。

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