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大津の画廊「ギャルリーオー」オープン2カ月-町家改装、ユニーク企画展続々

ギャラリーカフェスペースではコーヒー、紅茶、くずきり、白玉ぜんざいなどが楽しめる。気軽にご利用くださいと加藤さん

ギャラリーカフェスペースではコーヒー、紅茶、くずきり、白玉ぜんざいなどが楽しめる。気軽にご利用くださいと加藤さん

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 大津の中心部、丸屋町商店街の画廊「ギャルリーオー」(大津市中央1)が人気だ。オープンは今年10月7日。大津祭本祭の日に産声を上げた画廊はアートファンのみならず地域の人々もふらりと立ち寄る個性的な空間として街になじむ。

12月23日まで開催される「藤原正和展『むし?型』」。「むし」をモチーフとしたキネティック・アート作品を楽しんでくださいと語る藤原さん

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 オーナーの加藤晶子さん自身、羊毛フェルト作家の顔を持つ。長崎県出身で、京都芸術短期大学で学び現在は大津市唐崎に住む。大津に画廊が少なく自らやってみようと思い立ったという。フェルト教室講師として交流のあった「しなやかシニアの会」のメンバーなどから紹介を受け町家を借りることができた。「大津にはアートや文化・芸術に興味のある人は少ないのかなという先入観があったが、ギャラリーをオープンして間違っていたことに気づいた。逆にとても意識の高い方々が多いことを実感している」とオープン後の感想を語る。

 ギャラリーは町家を改装。1階には貸し画廊とアーティストの小作品が並ぶカフェスペース、町家ならではの奥庭もある。2階は各種教室を行うスペースとして利用している。カフェスペースではコーヒー、紅茶、くずきり、白玉ぜんざいが楽しめるほか、土日には地野菜中心のランチも提供している。「町家の良さをそのまま残しゆっくりしていただける空間を意識した。ランチに来てくれるおばあちゃんの常連さんもでき、先日はアート作品も購入いただきました。さまざまなアーティストがチャンスをつかむきっかけになる場所にもなれば」と瞳を輝かせる。

 アーケードに面する入り口は広く開放感がある。そのためか親子連れや年配の地域住民も気軽に立ち寄ってくれるという。

 貸し画廊スペースでは12月23日まで企画展「藤原正和展『むし?型』」が開催されている。「むし」をモチーフとしたユニークなキネティック・アート作品が楽しめる。

 年明けからも魅力的な企画が続く。1月8日~27日には少年チャンピオン「囚人リク」の連載で人気の漫画家瀬口忍さんの原画展、1月29日~2月10日には毎日新聞滋賀版「足の向くままー近江再発見」の連載(現在は終了)でおなじみの國松巖太郎さんのスケッチ展、2月12日~16日には観世流能楽師・鷲尾世志子さんの展示・舞台(最終日)も予定されている。

 営業時間は10時~17時。月曜定休。企画展の開館時間、定休日など問い合わせはギャルリーオー(TEL 077-521-4515)まで。

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