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滋賀の郷土料理「ふなずし」を知り味わう 大津の老舗店でイベント

ふなずしの見本を手にする「阪本屋」店主の内田健一郎さん 漬け方が味を左右するので、ご飯に漬ける本漬けは店主のみが行う

ふなずしの見本を手にする「阪本屋」店主の内田健一郎さん 漬け方が味を左右するので、ご飯に漬ける本漬けは店主のみが行う

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 滋賀県の郷土料理「ふなずし」を学ぶイベントが9月16日から、老舗ふなずし店の阪本屋(大津市長等、TEL 077-524-2406)で開催される。

明治2年創業の阪本屋

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 1200~300年前に中国大陸より伝わったとされるふなずしは、フナを炊いたご飯で漬け込み、発酵させる熟(な)れずし。傷みやすい淡水魚を長持ちさせるための保存食でもある。明治2年創業の阪本屋は琵琶湖産のニゴロブナと近江米のみを使っている。

 同店では、大津商工会議所が主催する観光プログラム「みーつびわ湖大津」に合わせて「滋賀県人のソウルフード!ふなずし解説&ふなずしスープ試飲」を開催。店主の内田健一郎さんによるふなずしの歴史や作り方の解説の後、ふなずしスープを味わう。

ふなずしスープは、ふなずしととろろ昆布に湯を注いで作る通の食べ方。しっかり発酵させたふなずしは柔らかく、味わい深い。酸味と塩分がちょうどよく、臭みも感じない。

内田さんは「ふなずしは臭いと思われているが、丁寧に作ると臭いも少ない。最大水深100メートルの琵琶湖で育つニゴロブナは川魚特有の泥臭さもない。ふなずしの乳酸菌は腸まで生きた菌が届き、体にもいいので、ぜひ味わってほしい」と話す。

開催時間は14時~14時30分。料金は200円。申し込みは同店まで。11月19日まで。

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