大津で「未来のしごとおこしフェスタ」-作業所・障がい者らが商品PR

多くの人でにぎわった「2012おこしやす『未来のしごとおこしフェスタ』」の会場

多くの人でにぎわった「2012おこしやす『未来のしごとおこしフェスタ』」の会場

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 大津プリンスホテル(大津市におの浜4)で12月7日、「B.A.P(ビジネスアビリティプレゼンテーション)2012おこしやす『未来のしごとおこしフェスタ』」が開催され、障がいのある人が働く作業所の商品の展示やサービスのプレゼンテーションが行われた。

甲賀福祉作業所の「甲賀バウム・忍法バウム」など4者が先駆事例を発表した

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 県内21事業所、県外9事業がブースを出展。障がい者らが商品の試食を来場者に勧めたり自分たちの仕事を説明したりするなど、企業・行政・福祉関係者など多くの来場者と交流した。会場中央に設けられたプレゼンテーションコーナーでは有富慶二ヤマト福祉財団理事長)が「稼げる作業所への道」のテーマで基調講演を行ったほか、シンポジウムや対談、作業所における先駆事例の発表などが行われた。

 M's Hawaiianquiltsを主宰する福田元子さん(大津市)は「インターネットで知って初めて参加した。想像以上に多くの人が来ていて熱気にびっくり。展示されている商品もとても質が高い」と驚く。自身が手掛けるハワイアンキルトの生地の染色など作業所とのコラボレーションもできそうと期待を寄せる。

 特別支援学校に通う軽度知的障がいの子どもを持つ母親は「学校から作業所の見学もあるが、一同に作業所がプレゼンテーションする場所は頑張る作業所の姿や作業所ごとの個性などを知ることができ、子どもの進路を考える上でも参考になる。障がい者が当たり前に働ける社会への夢が持てる」と笑顔で話す。

 主催した滋賀県社会就労事業振興センターのセンター長、高橋信二さんは「5回目の今回も多くの方に来場いただけた。地域社会にビジネスできちっと参加していこうという作業所が増えてきた。ブースもあか抜けしてきたし商品の質も年々レベルが上がってきている。一昔前の『福祉だから』の主張ではなく、商品やサービスで作業所がしっかりと主張し障がい者も仕事にプライドを持つことができてきている」と手応えを語った。

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