官民一体で大津の中心市街地活性化事業に取り組む株式会社「まちづくり大津」の新事務所が4月9日、市社会教育会館(大津市浜大津1)で運営をスタートした。事務所は同会館1階に設置され、スタッフ4人が常駐する。
同社は、「都市再生-大津百町と琵琶湖を舞台とした、暮らしと交流の創造都市へ-」を基本理念とし、大津市の中心市街地が「元気あふれるまち」となることを目指し、官民一体となって設立された。資本金は、大津市が1千万円、大津商工会議所が500万円を出資し、1口5万円で株主を募り157人の株主から計4,800万円が集まった。
事業地域は、西は京阪三井寺駅付近から東は大津パルコ付近、北は琵琶湖岸から南はJR琵琶湖線の沿線の約160ヘクタール。公有地への出店や営利目的のイベント開催など、行政や民間がそれぞれ単独では取り組めない事業を運営していく。
社長には大津商工会議所の宮崎君武会頭が就任。約30年に及ぶ旅行業の経験から現場責任者として公募で選ばれた高栖清さんが、タウンマネージャーとして事業全体を統括する。宮崎社長は「役員とスタッフが力を合わせてまちづくりを考え、相次ぐ大型ショッピングセンターの出店に対抗したい。まずは、湖岸でのオープンカフェ実現に力を入れる」と士気を高め、高栖さんは「近隣からも遠方からも多くの人に来てもらえるようなまちづくりにしたい」と決意を語った。