クラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2014」が4月27日、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市打出浜)で開幕した。
複数の会場で45分~1時間のコンサートを低料金で3日間開催。気軽に世界の一流の音楽家の演奏を「はしご」して楽しめるのが大きな魅力で、5周年となる今回のテーマは「ウィーンとプラハ~音楽の都へ~」。
恒例の0歳児からのコンサートやキッズ・プログラム、無料のロビーコンサートをはじめ、同ホール声楽アンサンブルもスメタナの「モルダウ」などテーマに沿ったプログラムを展開した。
大ホールでブラームスとドボルザークで2回に分けて開かれた尾高忠明さん指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団の公演は、チケットが前日までに売り切れ、当日追加発売されたが即売り切れとなるほどの人気で、参加者は物音一つ立てず演奏に集中する熱狂ぶりだった。夕方は、中ホールでラファエル・セヴェール(クラリネット)プラジャーク弦楽四重奏団、小ホールでアブデル・ラーマン・エル・バシャ(ピアノ)で初日を締めくくった。
ピアザ淡海でのキッズ・プログラムでの演奏を終えて駆けつけた甲賀市在住の清水雅代さん・愛結(あゆ)さん親子は共にバイオリン奏者。「ブラームスの『新世界より』も間に合った。いつかやってみたい」と感動の表情だった。
開催期間は同29日までの3日間。プログラムやチケット購入についてはホームページで確認できる。