プロバスケットbjリーグ「滋賀レイクス」が4月27日、滋賀県立体育館(大津市)でライジング福岡と対戦し、91-86で1日目に続き2連勝した。同チーム創設以来最高位の西地区3位で今シーズン最終戦を飾った。
第1クオーター12-13、第2クオーター25-17、第3クオーター21-23の接戦。同リーグ西地区3位・4位決定とプレーオフホーム開催を懸けた試合。第4クオーター65-66の場面で、最高得点22を挙げたマーシャル・ブラウン選手が執念のダンクシュートを決め、リードへと突破口を開く。残り6分から最後の3秒までどうなるか分からない状況に選手の勢いとブースターの応援が一つになり、場内の熱気は最高潮に達した。ぴったりとマークされながらも副キャプテン・ディオニシオ・ゴメス選手を中心とした外国人選手が活躍。ムードメーカー横江豊選手もパス回しや3点シュートなどでの役割も十分に果たす中、相手のファウルによるフリースローなど、シュートを手堅く決めるなどして勝利した。
試合終了後、クリス・ベッチャーコーチから「チーム最高位の3位になることができた」とのあいさつにメンバー全員が喜びのポーズを見せた。ベンチで試合を見守り続けたキャプテンの小川伸也選手は「(けがが治っていない)こういう状態だが、優勝して帰ってこられるようにもう一度、野洲で力を貸してください」と呼び掛けた。「共に諦めなかったブースターの応援のおかげ」とゴメス選手。
続いて、今シーズンで引退する仲摩純平選手の引退セレモニーが開かれ、「チームのためにどうすればいいのか誰よりも考えてくれていた」とゴメス選手に続き、友人でもある福岡の青木康平選手からの花束贈呈に涙した仲摩選手。前日に無事膝の手術を終えた小川選手をチーム代表でねぎらい、「2年前に滋賀の地に来て、初めての関西での生活に不安もあったが、滋賀のチーム・ブースター、地域の皆さんの支えで、選手生活最後充実した日々を過ごすことができた」と感謝を述べた。
次回は5月3日・4日、ホームゲームを勝ち取り、野洲市民体育館で大阪エベッサと対戦する。