今年で開館10周年を迎える佐川美術館(守山市)が9月12日より、「開館10周年記念 平山郁夫展-玄奘三蔵、求法の道」を開催する。
同館は、佐川急便の創業40周年記念事業の一環で1998年に開館。日本画家・平山郁夫氏、彫刻家・佐藤忠良氏、陶芸家・十五代樂吉左衛門氏の作品を展示するほか、特別室では「芸術・文化の振興と発展に貢献できれば」(同館担当者)と、さまざまなイベントを開催している。
同展は、「平和を祈る心」を仏教伝来の道シルクロードへ重ね合わせ、1968年以来「シルクロードシリーズ」として描き続けている平山郁夫氏の作品を「かつてない規模で」(同)展示するもの。全84点。
中でも「大唐西域画」は50号(80.3センチ×116.7センチ)のキャンバスに中国唐時代の僧「玄奘三蔵」が中国からインドへ仏典を求めた旅から7場面(13点)が描かれたもの。同作品は2001年より奈良薬師寺玄奘三蔵院にも展示されているが、公開の期間が限られているため「美術作品を少しでも多くの人に見てもらいたい」(平山さん)との願いから新たに描かれ、2007年より同美術館に展示されている。
同館担当者は「開館以来の大規模な展示で、40年にわたる取材の道のりの集大成をご覧いただける。シルクロードの道のりを巡ってほしい」と話す。
開催時間は9時30分~17時。月曜休館。入館料は、一般=1,000円、高大生=600円、小中学生=300円。11月30日まで。