大型SC「フォレオ大津一里山」（大津市一里山7、TEL 077-547-0777）で6月27日、朗読で本の魅力を紹介するイベント「本のコンシェルジュ」が行われる。同SCのテナント「大垣書店」(TEL 077-547-1020)が主催する。

　イベントでは、同書店前の特設ステージ上で「1Q84」（村上春樹著）、「山月記」（中島敦著）、「誘惑」（北原亞以子著）を選んだ書店員が、インタビュー形式で物語の簡単な説明や選んだ理由、その本に対する思い入れなどを話す。その後、話し方教室の生徒が3作品の導入部分や印象深い場面などを感情豊かに朗読する。

　そのほか、龍谷大学の学生が主催するコミック同好会「龍大コミッカーズクラブ」のメンバーと書店コミック担当者とのトークセッションでは、それぞれ「おすすめ」の5作品を発表、その中の「一押し」作品の感想や見所を紹介する。

　「子どもたちに対する読み聞かせは月1回定期的に行っているが、子ども以外を対象にした朗読会は初めての試み。参加者がどんな反応を示すのか予想もつかない」と同店店長の河内郁夫さんは不安と期待をのぞかせる。

　「ただ本を売るだけでは意味がない。読者の人生を左右するような本を提供していきたい。活字離れ、本離れと言われているが、朗読という感情豊かな人の声を通して聞き手の心に届けることで本の魅力に気付いてもらえるきっかけになれば」（同）とも。

　開催時間は14時～15時。参加無料。