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近鉄草津店で切り絵作家・早川鉄兵さん作品展 「湖北地域の魅力を感じてもらいたい」

米原市在住の切り絵作家・早川鉄兵さん

米原市在住の切り絵作家・早川鉄兵さん

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 滋賀県在住の切り絵作家早川鉄兵さんの作品展が現在、近鉄百貨店草津店(草津市渋川1)2階アカリスポットで開催されている。

「白鳥になった王子」の原画切り絵を展示している

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 古事記を題材にした切り絵絵本「白鳥になった王子」の原画13点と、早川さんが拠点とする米原、奥伊吹の生き物の切り絵を展示している。「白鳥になった王子」の切り絵には、白鳥の体の中に物語のシーンが組み込まれている。クマの切り絵の中には木の実や昆虫、鳥などが描かれている。早川さんは「クマの生活している場所の生態系が詰まっていて、クマのいる世界観を表現しているが、見た人には純粋に『ここに鳥がいる』『かわいい』と楽しんでもらいたい」と話す。「見た人がそれぞれに物語を考えてほしい」という思いで作品にはタイトルを付けていない。切り絵作品を基にした動物のパネルも設置する。

 金沢市生まれの早川さんは、カメラマンをしていた時に仕事で奥伊吹を訪れ、自然に魅せられて、2011(平成23)年に地域おこし協力隊として米原に移住した。カメラマンとして活動していたが、徐々に切り絵の仕事の依頼が増え、現在は切り絵作家として活動している。早川さんは「3歳の時に母から切り絵を教えてもらって、楽しくてずっと続けていたが、まさか切り絵作家になるとは思っていなかった」と振り返る。

 3月1日・2日には、子ども向けの切り絵ワークショップも行う。早川さんは「大人は切り絵の細かさに感心して作品を見入ってくれるが、子どもは紙を切って立体になる体験の方が面白さを感じてもらえるのではないか。親子で物作りを楽しむきっかけの一つになれば」と話す。

 「米原は自然が豊かで雪深く、同じ滋賀県でも草津とは全く違う。作品を通じて湖北地域の魅力を感じてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~19時30分(最終日は17時まで)。入場無料。3月2日まで。切り絵ワークショップは、10時30分、13時30分、15時の1日3回。参加費は300円。

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