
滋賀レイクスが3月2日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で行われたB1リーグ第22節ゲーム2でファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)に勝利した。
1日のゲーム1は81-87で敗戦するも、2月の4試合で平均103失点していたディフェンス面での進歩がみられる展開となった。2日の試合では滋賀のゾーンディフェンスが機能し、全員でペイントエリア(ゴール付近の制限区域内)を守り、FE名古屋の1クオーター(Q)の得点を13点に抑える。1月にチームに合流したばかりのジュリアン・デュクリー選手がリバウンドやルーズボールへの執念を見せる。
2Qの開始4分間、得点できない時間帯が続くも、強度の高いディフェンスでしのぐ。ゲーム1では16得点、13リバウンドと活躍したFE名古屋のショーン・オマラ選手を徹底して守り、前半無得点に抑える。FE名古屋の笹山貴哉選手に高確率で3ポイント(P)シュートを決められるも、デュクリー選手のゴール下での粘り強いリバウンドからの得点や野本大智選手の3Pシュートなどで追いすがり、32-34で後半へ。
後半は滋賀がブロック・モータム選手などの得点で逆転するも、FE名古屋に3Pシュートを決められシーソーゲームに。試合時間残り3分18秒、モータム選手の3Pシュートで74-69と5点リードするも、残り1分17秒、同点に追い付かれる。残り15秒、滋賀が3点リードで迎えたFE名古屋のアーロン・ヘンリー選手のフリースロー。1本目が決まり、2点差に。ヘンリー選手が2本目をわざと外し、リバウンドを取って得点することを狙ったが、デュクリー選手がリバウンドを死守。受けたファウルによりもらったフリースローをデュクリー選手が2本とも沈め、試合を決めた。
81-75で勝利した滋賀は今シーズン4勝目。ホームでの勝利は2024年10月19日の琉球ゴールデンキングス以来2勝目となり、4374人が来場したアリーナは歓喜に沸いた。
滋賀の前田健滋朗ヘッドコーチは「皆さんの喜ぶ顔が一番印象に残りうれしかった」とほっとした様子を見せたが「次の一勝が難しくなるので準備する。対戦相手も自分たちに勝つためさらに準備するだろう」と気を引き締める。
キャプテンの野本選手は「(3週間の中断期間に当たる)バイウイークでの取り組みが実を結んでよかったが、この一勝で満足しない。僕らは最下位で、それに変わりはないので、上のチームにどれだけ食らいついていけるかが大切。これからも頑張り続けたい」と話す。
デュクリー選手は「チームにフィットしてきている。今はもう自分は『同じページ』にいると思う。チームと一緒に成長していける状況が整った。勝利に貢献できてうれしい」と話していた。