
滋賀県のご当地キャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」の琵琶湖一周ごみ拾い行脚が6月2日、由美浜サンシャインビーチ(大津市由美浜)からスタートした。
2011(平成23)年、野洲弁を話すカイツブリのキャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」が7月1日の「琵琶湖の日」をPRするために琵琶湖一周200キロ行脚を始め、今年で15回目。
2019年からは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」の一環として「ごみゼロの日」の5月30日からごみを拾いながら歩いて琵琶湖を一周している。今年は、5月30日が雨の予報だったことから、スタートを6月2日に延期した。
当日は、ファンのほか取り組みに賛同する企業の社員など245人と一緒に由美浜付近のごみを拾った。大津市のファンは「10年前から毎年、琵琶湖一周時に会いに来ている。野洲のおっさんがごみを拾い始めてから、道に落ちているごみが目に付くようになり、ごみを意識するようになった」と話す。
賛同企業の一つファインシンターの滋賀工場(愛荘町)に勤務する南部雅昭さんは「天気も良く気持ち良くごみ拾いできた。琵琶湖は一見きれいだが、細かいプラスチックごみが落ちていた。ごみが湖岸に漂着するのだと実感したので、日頃からごみの分別をしないといけないと思った」と話す。
拾い集めたごみの重さは、ペットボトルやたばこの吸い殻、缶、瓶など30リットルのごみ袋で60袋分約40キロ。内訳は、燃えるごみ43袋と瓶や缶、燃やせないごみ合わせて17袋だった。
参加者と一緒にごみを拾った後、野洲のおっさんカイツブリは琵琶湖一周行脚に出発し、この日は鶴喜そば(大津市唐崎1)まで歩いた。今後、ごみを拾いながら1日当たり3~6キロの距離を週3~5日のペースで歩く予定。8月を除く4カ月間で時計回りに琵琶湖を一周し、10月26日のゴールを目指す。