
びわこ成蹊スポーツ大学男子バスケットボール部のヘッドコーチに就任した小野秀二さんが7月12日、初采配を振る。
学生コーチに指導する小野ヘッドコーチ(写真提供=びわこ成蹊スポーツ大学)
小野さんはトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)や能代工業高校(現能代科学技術高校)、B2バンビシャス奈良などでヘッドコーチを務め、2023年からはバンビシャス奈良のヘッドコーチと同大学男子バスケットボール部の総監督を兼任していた。今年6月にバンビシャス奈良のヘッドコーチを退任し、同大学男子バスケットボール部ヘッドコーチに就任。7月12日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス内BKCジム(草津市野路東1)開催される2025年度滋賀県総合バスケットボール大会大学代表決定戦で初めて指揮を執る。
12日の大学代表決定戦に出場するのは同大学と立命館大学のみで、2チームとも8月23日・24日に野洲市総合体育館(野洲市冨波甲)で開催される2025年度滋賀県総合大会に出場できる。12日に対戦し、勝ったチームが第1シードを獲得する。8月の滋賀県総合大会で優勝すると天皇杯全日本選手権1次ラウンドへの出場権を得られる。
小野さんは「大学のバスケットボール部からコーチのキャリアを始め、いろいろなカテゴリーで教える中で、Bリーグのヘッドコーチは戦術や戦略を教えるコーチングが主になるが、大学は選手として成長させるためのティーチングが主となると感じた。若い子の成長を手助けする楽しさも分かっているので、コーチを始めた頃に戻った感じがする。学生を指導すると『理解してきたな』『言われたことを意識してやっているな』と分かる瞬間があり、成長を見るのが面白い」と話す。
6月に行われた男子第75回西日本学生選手権出場時は、小野さんは指揮を執る学生コーチたちの活動を見守り、大会終了後から選手への指導を始めた。小野さんは「他の大学は2月、3月からチームづくりを始めているが、6月から合流したので、時間的な余裕がない。試合までにオフェンスのシステムを理解してもらう。背の高い選手がいないので、泥くさくディフェンスすることを徹底したい」と話す。
小野さんは「9月のリーグ戦までにディフェンスをつくり上げて、関西大学リーグ1部に昇格することが今シーズンの目標」と意気込む。