
ミシガン州友好親善使節団歓迎式典が7月11日、びわ湖大津館(大津市柳が崎)で開催された。
「ちょこ」の裏に書かれたみくじを確認する団長のチャド・フロストさんと岸本織江副知事
15歳から80歳の30人の使節団が滋賀県を訪れ、各姉妹都市でホームステイする。歓迎式典ではホストファミリーと滋賀県の岸本織江副知事が使節団を出迎え、記念品交換では、滋賀県からは使節団一人一人に信楽焼の「ちょこ」が、使節団からはミシガン湖を描いた木版画が贈られた。「ちょこ」はみくじ付きで、小吉のみくじを引いて「スモールラッキー」と笑顔を見せる使節団員の姿も見られた。
使節団団長のチャド・フロストさんは「多くのメンバーにとって初めての日本。滋賀は日本の中でも特別な場所で、一番特別なのは滋賀県とミシガン州の人々の間にある友情。高校生の時に滋賀県長浜市に交換留学でホームステイした時に教えてもらった言葉は『一期一会』。一生に一度の出会いという意味で、今この瞬間を大切にすることを教えてもらった」と日本語と英語であいさつした。
滋賀県と米国ミシガン州は1968(昭和43)年に姉妹県州協定を締結し、1976(昭和51)年から使節団の相互派遣を行っている。奇数年はミシガン州から滋賀県へ、偶数年はミシガン州から滋賀県に派遣。現在までに約3400人を相互派遣した。大津市はランシング市、守山市はエイドリアン市、近江八幡市はグランドラピッズ市など、ミシガン州の各市と滋賀県の各市がそれぞれ姉妹都市となっており、それぞれの姉妹都市でホームステイする。
大津市はランシング市から7人の使節団を迎え、各家庭でホームステイするほか、大津市が歓迎プログラムとして三井寺観光や大津絵体験を用意する。
最年少の15歳で参加したトリスタン・セロンさんは母親と姉と共に近江八幡市にホームステイし、水郷巡りなど市内観光をする。「日本食が大好き」だというセロンさん一家に、ホストファミリーの田中孝佳さんは「日本の米やみそ汁、焼き鮭(さけ)など普通の日本食を食べてもらいたい」と話していた。
使節団は15日まで滋賀県に滞在し、16日に東京を観光して、17日に帰国する予定。