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母と小学生の娘が草津で初めてのキッチンカー出店 「人の温かさに触れた」

キッチンカーを初出店した北村さん親子

キッチンカーを初出店した北村さん親子

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 母と娘で運営するサツマイモパフェのキッチンカー「necoimo(ねこいも)」が10月19日、草津市で初出店した。

サツマイモにアイスクリームをのせた「necoimoパフェ」

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 オウミ住宅草津展示場(草津市矢橋町)で開催されたオウミDEマルシェに、薬剤師の北村美鶴さんと小学生の長女・映空(えそら)さん、次女・映菜(はな)さんの3人で出店。サツマイモにネコをイメージしたアイスクリームをのせた「necoimoパフェ」を販売した。映空さんが受け付けや会計を担当し、美鶴さんがパフェを作り、絵が得意な映菜さんがアイスクリームに猫の顔を描いた。

 美鶴さんは「イモを落として泣いていた男の子に、映空がそっとイモを追加して渡した時の男の子の笑顔が印象に残っている。遠くから駆け付けてくれた友人もいて、人の温かさに触れることができた」と話す。

 メニューはサツマイモを使ったパフェのみ。美鶴さんは「離婚後、引っ越しや仕事に忙しく、自分を後回しにした結果、起き上がれないくらいに体調を崩してしまった。娘のためにも、まずは自分を立て直さないといけないと思い、栄養の勉強を始め、サツマイモの魅力を再発見した」と話す。

 キッチンカーの出店を決めたのは娘たちの「いつか3人で店を出したい」という言葉。美鶴さんは「お出かけしながらサツマイモを広めることができるキッチンカーの出店を考え始めた。『体験に勝る勉強はない』と常々思っており、子どもたちにもいい経験になると思った」と振り返る。

 2024年9月の美鶴さんの誕生日に「今年のうちにマルシェに出たい」と宣言。キッチンカーを探し始めた。「最初に直面したのは金銭面の問題。次に問題だったのは、通常のキッチンカーは2人乗りということ。どうしても3人で移動したかったので、前席3人乗りのキャラバンが見つかった時は本当にうれしかった」と美鶴さん。娘たちと話し合い、毎日パフェを試作した。美鶴さんは「少し太った夏休みも今ではいい思い出」と笑顔を見せる。

 初出店後、映空さんは「お客さんも出店者さんもみんな優しかった。物が売れる喜びを知った」、映菜さんは「もっとたくさん稼いで、家族で店を持ちたい。ママには好きなことで生きてほしい」と話した。美鶴さんは「娘たちが生き生きとしている姿を見てうれしかった。私自身も生き生きとしていたと思う。誰かの健康と笑顔に貢献できていたら最高に幸せ」と話す。

 今後の出店予定は11月3日・16日・24日=びわこ地球市民の森(守山市水保町)、11月8日=AFUMI KITAKOMATSU(大津市北小松)、11月9日=滋賀珈琲市場(エイスクエア・草津市西渋川1)、12月7日=キッズフェスタ(エイスクエア)。

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