空き家を舞台にした実証実験「空き家100円市in守山~探して、買って、未来を妄想する~」が1月18日、守山市浮気町で開かれる。
物を買うだけでなく、対話も生まれた(第1回開催時の様子、写真提供=古民家再生協会滋賀南)
空き家の室内に残る家財道具を片付けず、そのまま100円均一で販売する取り組み。家主にとっては処分に困る家具や食器、建具などを来場者が「掘り出し物」として持ち帰ることで、空き家の物量を減らすと同時に、将来的な活用につながる関係人口の創出を狙う社会実験となる。
国土交通省の「地域生活圏」事業を受託しているco.shigaの中野龍馬さんが、実働企画の一つとして、古民家再生協会滋賀南(野洲市小篠原)にイベント運営を依頼した。
同協会代表理事の谷口陽介さんによると、近年は空き家の相談が増え、活用事業に力を入れているが、残置物の撤去に多額の費用がかかるという。「100円市」は中野さんの「空き家にある物を100円で持って帰ってもらえばいいのでは」という発案がきっかけで始まり、2025年に湖南市で初開催。約20人が来場し、椅子や掃除機などの残置物を100円で持ち帰った。
谷口さんは「湖南市での開催時には、『この部屋をこう直したら面白い』『自分ならこう使う』といった会話が自然と生まれた。来場者同士や家主との交流が、地域の新しいつながりになっている」と話す。
今回の会場は、守山市浮気町の個人宅の納屋。納屋に残っているのは、工具類や生活用品、古いポスターなど。全品100円均一で、購入1点につき別の1点を無料で持ち帰るルールを設ける。売り上げは全額家主に還元する。
谷口さんは「空き家を企業の短期利用拠点とし、災害時には地域の防災拠点として活用する『フェーズフリー』の考え方を取り入れたい」と意気込む。平常時と有事の両方で使える仕組みを検討し、ワークショップなどを通じて具体案を募っていくという。
開催時間は13時~15時。