唐辛子ハバネロを使った調味料やお菓子を販売しているハバネロ専門店「ハバネロ館」(栗東市、TEL 0120-030-905)と古代米を使ったパンやランチを販売している「すいらん」(栗東市、TEL 077-552-8815)が「ハバネロあんぱん」を共同で開発した。
共同開発のきっかけはブログ。「ハバネロ館」オーナーの寺久保透さんが、「すいらん」オーナーの杉本宏樹さんのブログを見て古代米に興味を持ち、声を掛けたのがきっかけで意気投合。「焼き上がる時間に合わせて買いに来られるお客さまも多い」(杉本さん)と話す「すいらん」人気商品の古代米入りのご飯パンの中に、ハバネロペーストを練り込んだ自家製のあんこを詰め込んだ「ハバネロあんぱん」の商品化が実現した。
パン生地には滋賀県虎姫で収穫された赤米と黒米を使用。永源寺のわき水を使って炊き上げた米を生地に混ぜることで「古代米独特のプチプチとした歯応えを残しながらも、モッチリとした食感」(杉本さん)を実現し、ハバネロをイメージした赤みを出すために赤米の粉を練り込むなど工夫を凝らす。寺久保さんは「ハバネロは口に入れてから少し遅れてやってくる辛さも魅力の一つ。その魅力を充分に生かした新しいあんぱんに仕上がった」と自信をみせる。
8月23日に大津市内で開催されたイベントで初めて販売され、「事前告知などを行わなかったにもかかわらず、閉店までにほぼ完売して驚いた」(寺久保さん)と反応も上々。杉本さんも「あんぱんと言えば本来甘いもの。予想のつかない味だけに、一度食べてみたいと思っていただけたのでは」と分析する。価格は250円。添加物・保存料を一切加えないため、購入には事前予約が必要(最低受注個数5個から)。
「ハバネロあんぱん」に引き続き、滋賀県産コシヒカリとハバネロを使った「ハバネロシフォンケーキ」(1,800円~)も商品化した。杉本さんは「普段なじみのない食材だけに、辛さの調節などは自分の舌に頼るしかなく試行錯誤するところも多いが、その分完成したときの喜びも大きい」と話し、寺久保さんも「古代米もハバネロも、健康食品としての注目度も非常に高い。今後も新しい味をどんどん発信し続けたい」と意欲をみせる。