大津市歴史博物館(大津市御陵町、TEL 077-521-2100)で9月8日より、オリジナルグッズとして「大津絵」をモチーフにした手染めの手ぬぐいが発売され人気を集めている。
大津絵は、江戸時代前期の17世紀中ごろから東海道筋の追分や大谷町で土産物として売られていた民画で、人物や鬼などをユーモラスに描いた図柄が街道を往来する旅人の人気を集めていた。
今回は、同館が所蔵する洋画家 浅井忠のデザイン集「黙語図案集」から原図案を用い、同館の女性スタッフが手ぬぐい用にデザインをアレンジ。「鬼の念仏」「瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」のほか「長刀弁慶」「大黒と外法」など8種を並べている。
図柄は、型紙を生地に糊(のり)置きし生地の上から染料を注ぎ込む「本染め」という技法で、1本1本手作業で染め上げており、機械プリントにはない風合いを出すこだわりも。
同館学芸員の横谷賢一郎さんは「切手やシート以外に何かオリジナルのグッズが作れないかと考えたのがきっかけ。京都などで土産物として人気のある手ぬぐいに目を付けた」と話す。「週末には1日50本以上売れる日もあり、当館では一番の人気商品。450本の限定販売なので早めにお買い求めいただければ」とも。
大きさは、縦=86センチ、横=30センチ。価格は500円。開館時間は9時~17時。月曜休館。