大津宮時代では全国最大級の製鉄遺跡「源内峠遺跡」があるびわこ文化公園(大津市瀬田)で10月24日、飛鳥時代の生活を体験するイベント「子ども鉄サミット」が開催される。主催は源内峠遺跡復元委員会。
源内峠遺跡は1997年に7世紀後半に作られた製鉄炉4基が発掘され、7~8世紀の国内の鉄生産において大きな役割を占めていたとされる製鉄遺跡。2005年には国の史跡に指定されたが、「近くに住んでいても、歴史的にも貴重な遺跡が身近にあることを知らない人はまだまだ多い」(同復元委員会事務局の崎田孝行さん)と同イベントが企画された。
当日は草木染めの布などを使って再現された飛鳥時代の衣装を身に着けることができるスペースや、竹炊飯で炊き上げた古代米を試食できるスペース、火おこし器を用いて火を起こし土器の野焼きを体験できるスペースなどを設け、飛鳥時代の衣食住を実際に体験することができる。
崎田さんは「飛鳥時代と同じ方法で釘を作る昔の鍛冶屋体験など、源内峠遺跡ならではの体験もできる貴重な機会。ぜひ親子で体験しに来てほしい」とし、「今後も地域の誇るべき歴史的遺産である源内峠遺跡を地元の方にはもちろん、全国へ向けてもアピールしていきたい」と意欲をみせる。
開催時間は10時30分~15時。雨天の場合は10月31日に順延。入場無料。