滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町、TEL 077-568-4811)で4月29日より、「昆虫記」刊行100年記念日仏共同企画「ファーブルにまなぶ」が始まった。
同展は、「昆虫記」以後の100年間に研究された昆虫学とその関連分野の研究の進展・現状を伝えることを目的に、国内の5つの博物館(北海道大学総合博物館・国立科学博物館・北九州市立いのちのたび博物館・滋賀県立琵琶湖博物館・兵庫県立人と自然の博物館)で開催される。国内巡回後は、フランスの国立自然史博物館でも開催を予定する。
同展では、「昆虫記」の観察エピソード「昆虫記の世界」を飛び出す絵本風のグラフィックにより展開する。そのほか南仏の自然や文化、歴史的背景とファーブルの生涯を紹介し、「なぜ日本でこれほどまでにファーブルが受け入れられたのか」という謎に迫る「ファーブルの時代と日本」や、日本の昆虫研究最前線について研究した成果を紹介する「100年後の昆虫記」なども展示。
そのほか、地域展示として各開催館ごとに、それぞれの地域トピックスも取り上げる。滋賀県立琵琶湖博物館では、県内の昆虫研究会の紹介や子どもでも楽しめる虫の折り紙、昆虫観察の紹介などを展示する。
開館時間は9時~17時。観覧料は、大人=400円、高校・大学生=320円、小・中学生=200円(常設展示と併せて観覧する場合は別料金)。8月31日まで。