まきの石窯で作る大津のパン店「ボン・リジェール」(大津市下阪本6、TEL 077-532-1341)のパンが人気を集めている。
店名は、フランス語で「よい田んぼ」を意味する。フランス料理を専門とするオーナーの吉田國弘さんが今年7月にオープンした。店内の内装や看板はすべて吉田さんの手作り。「素材にもとことんこだわりたい」と自家製の天然酵母のほか、国産小麦やミネラルたっぷりの自然海塩、栄養価の高い洗双糖などを使う。リンゴやミカン、カキなどで作る酵母は「徐々に発酵させ気長に1週間かけ作り出す」(妻の登美さん)という。
こだわりの石窯は「焼き加減に納得できず3度壊し1カ月かけて完成させた」。商品ごとにまきを選びこだわりの石窯で焼き上げるパンは「まきの遠赤外線で焼く生地はモチモチとし、煙でいぶされることでいい香りがつく」という。
パンは、石窯バゲッド(250円)、自家製ベーコンのエピ(300円)、オリーブのパン(250円)無農薬の野菜を使ったスペシャルサンドなどハード系のパンを中心に20種類以上を手作りで作る。「お酒にも合う『黒いライ麦パン』(500円)などは遠方から買いに来られる方も」。
「酵母作りなど手間もかかり大変だが、最高においしいパンを作っていきたい。量産はできないが多くの人に知ってもらい食べてもらいたい」と話す吉田さんは「目標は石窯で作るフランス料理のお店」と意気込む。
営業時間は9時30分~19時。土曜・日曜の午後は京阪浜大津駅改札口前で営業している。