琵琶湖ホテル(大津市浜町)のボードウォークに12月7日、あぜの植生をモデルにした植栽スペースが完成した。同ホテルが取り組む生物多様性の一環で「山野草プロジェクト」として作ったもの。
同ホテルは2002年から取り組む「里山の食彩プロジェクト」で、棚田の保全に取り組む。「今回はその延長線上にある次なる展開として、多様な生物の宝庫である『あぜ』の植生をモデルに、ホテルの敷地内でそのような環境が演出できれば」(マーケティング部主任の大林令湖さん)と、ホテル北側のボードウォークなど約325平方メートルの空間に植栽スペースを作り上げた。
「ガラス張りのレストランの前でびわ湖とさまざまな山野草を見て安らいでもらえる空間作りを」と、今後日本の在来種を中心とした113種の山野草を植栽していく予定。
大林さんは「移りゆく四季の花を年間通じて途切れることなく楽しんでいただける。今から楽しみにしているというお客さまの声もあり頑張って作り上げたい」と話す。「3月にはタンポポやナズナなどが花の見ごろを迎える。スタッフも勉強しながら手入れもしっかりしていきたい」とも。
植栽スペースは、宿泊者以外も鑑賞できる。