大津・田上にある渓流、天神川のほとりに4月24日、オーストラリアンミートパイ専門店「Rio Pies(リオ・パイズ)」(大津市枝3、TEL 077-546-4377)がオープンした。
ミートパイはイギリスの伝統的な料理で、小麦粉やバターで作ったパイ生地の中にひき肉などを入れて焼き上げたもの。オーストラリアやニュージランドではおやつ感覚で親しまれている。
オーナーの上月晋吾さんは「ニュージーランドで出会ったミートパイ。日本ではおにぎり、アメリカではハンバーガー並みに親しまれている食べ物なのに、日本に帰国してから探し求めたがどこにもなかった。ないのであれば自分で作ってやろう」と10年前に開業したパン屋を営みながらミートパイの商品化を図り、試行錯誤の末に完成させた。その後、「最初の志であった日本初のミートパイの専門店を滋賀から始めよう」(同)と約6年前に開業した。
使用するのはオーストラリア産の牛肉をミンチしたひき肉で、炒めた材料と一緒にじっくり煮込み、手作りで作ったパイ生地に入れて1時間ほど焼き上げる。「すべて手作りなので時間はかかるが納得のいくものが作れている。本場のオージービーフを使っていることもあり、最近ではメディアなどでも紹介され、ショッピングモールなどでの販売効果もあり、かなり認知されてきた」と今では多い時で1日に1,000個以上を販売することも。
新店は大津市田上の天神川沿いににあるログハウスにオープンし、1階に20席を設ける。「製造・販売の拠点として自然豊かな場所でやりたかった。ウッドテラスからの景色は最高でアウトドア感覚でゆっくりくつろいでミートパイを食べてもらえる」と上月さん。
メニューはミートパイ(300円)のほか、ミート&クリームチーズパイ、ステーキパイ(以上350円)、ステーキ&クリームチーズパイ(370円)、チキンパイ(300円)、カリーパイ、タイ・チキンパイ(以上350円)などを用意する。ミートパイとマッシュポテト、ドリンクが付くセットメニュー(500円)も。
上月さんは「本場にも負けない自然豊かな環境で焼きたてのミートパイは最高の組み合わせ。辺ぴなところにあるが少しでも多くの人に気楽に来て食べていってもらえれば」と話す。「今後は地元の食材を生かしたミートパイなどの商品化も計画している。また、庭を活用した手作りビール教室などカルチャー教室も定期的に開催していきたい」とも。
営業時間は10時30分~18時。火曜定休。土曜・日曜に車での移動販売も行う。