びわ湖に春の到来と湖上観光の幕開けを告げる「第58回びわ湖開き」が3月9日、大津港一帯で行われ、観光船など約30隻が湖上パレードを繰り広げた。
同イベントは毎年3月に春の到来と湖上安全、環境保全を願い行うもので、今年で58回目を迎えた。主催はびわ湖大津観光協会(大津市春日町)。
大津港ターミナルで行われた開会式では、NHK連続テレビ小説「純と愛」に出演中の大津市出身のモデル・高橋メアリージュンさんが大型遊覧船「ミシガン」の一日船長に任命された。高橋さんによる「出航の鐘」を合図に合わせて観光船や遊覧船、モーターボートなど約30隻が大津港を出航。ミシガンを先頭に陽光降り注ぐびわ湖をパレードした。
大津港沖で高橋さんは嘉田由紀子滋賀県知事や越直美大津市長らとともに春の扉を開くとされる「黄金の鍵」(長さ1.7メートル、重さ6キロ)をびわ湖に投下、乗船客とともに湖上安全を祈り、観光シーズンの到来を祝った。併せて、びわ湖固有種の淡水魚「ワタカ」約500匹も放流された。
今回のイベントには市民や観光客など300人と親子ペア100人を招待され、春のびわ湖の幕開けを楽しんだ。全国から3300人以上もの応募があったという。