大津市歴史博物館(大津市御陵町2)で現在、企画展「大津百町大博覧会~マチからはじまるモノがたり~」が開催されている。江戸時代から昭和期にかけての絵地図やびょうぶ絵、巻物、古写真、鳥瞰(ちょうかん)図などを通して百町の今昔を振り返ることができる。展示品は、重要文化財、東京国立美術館所蔵の巻物から、各商店街のチラシや個人蔵の写真のパネルにまで幅広い。中でも、大津が描かれた歌川広重の浮世絵や園城寺(三井寺)の境内図の大きな絵馬、大津祭の曳山の見送幕に使われていた16世紀後半にベルギーで制作されたタペストリーなどの貴重品も目にすることができる。
同博覧会は、会場を同館と百町のまちなかに設け、今月16日~3月31日は、旧大津公会堂(大津市浜大津1)、大津百町館(大津市中央1)でも併せて開く。同館担当者は「各会場での展示をご覧いただいた後、現在の大津百町を実際にご覧いただき、皆さんと一緒に『百町の履歴書』完成させたい。」と話す。
開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。休館日は月曜、祝日の翌日(期間中は3月21日)。観覧料は、大人=800円、高校・大学生=400円、小中学生無料。4月18日まで。