「自分ではもう着ないけど、誰かが着るかもしれない」という服などのファッションアイテムの古着を持ち寄る交換会「xChange(エクスチェンジ)」が12月7日、旧大津公会堂(大津市浜大津1)で開催される。
主催は「Link+滋賀 整理収納アドバイザー」。東京からヨーロッパのシェアリングをヒントに始まり、共感者が全国に広がっている。前回は夏に開き約80人が足を運んだ。
秋冬物でブランドは問わない。洗濯済みで傷みや汚れのないものなど十分に着られる服で、持ち込む服にはエピソードタグを必ず書くのがルール。場内は、「おしゃれなブティックのような感じ」にディスプレーする。残った服は委託販売に活用し、売り上げは運営費に充てる。それでも残ったらユニセフに寄付するという。廃棄ではなくリサイクルが基本。輸送コストを抑えるため、県内で服の処分を行う。「タグに書かれた服への思いに触れ、もらった人もうれしい。気持ちと気持ちを交換する温かいイベント」と同社の香田雅子さん。
今回初の試みとして、もらった服のタグへの返事として「ありがとうメッセージ」を書いてもらい、ボードに貼って記録に残していくほか、要らないネクタイを寄付してもらいアクセサリーにリメークする企画も予定している。
「リサイクルショップやフリーマーケットに出すと物の値打ちがお金で計られてがっかりすることが多いが、当イベントは損得関係なく気持ちがいい」と香田さん。開催の意義については、「大量に捨てられると環境負荷につながる。捨てないようにではなくおしゃれを楽しむことに結びつける中で環境問題に貢献する方向性を目指している。意図を理解し、お金に換えられない価値を感じたい人に来てもらいたい」と話す。「残った服を活用できるようネットワークを広げ、開催拠点・回数を増やしていきたい。町内・地元で開いている場合もあるので横のつながりで広げていきたい」とも。
当日はカフェコーナーも設け、商店街の協力で焙(ほう)じ茶とかりんとう饅頭(まんじゅう)を無料で振る舞う。
開催時間は11時~15時(持ち込みは当日のみで14時まで)。参加費200円。原則として、1人1点を持ち込み、午前中は5点まで持ち帰ることができる。エピソードタグはホームページからダウンロードできるため事前に書いてきても構わない。問い合わせ先はホームページで確認できる。