新年の始まりを湖上で迎える琵琶湖汽船(大津市浜大津5)の「ミシガン初日の出クルーズ」が今年も運行され、約300人が船上からの初日の出を楽しもうとクルーズに参加した。
暗闇の中、大津港を6時20分に出航したミシガンは、大津プリンスホテル港を経由し約1時間30分、琵琶湖の南湖をクルーズした。船内では豚汁や甘酒も振る舞われた。
この日の滋賀県南部の天気予報は曇り時々晴れ。気温は4度。日の出予想時刻の7時4分に向けて乗客たちはデッキで琵琶湖東方の山々の稜線から出現するはずの初日の出を待ったが上空を覆う雲が厚く、初日の出はなかなか拝むことが出来ない。諦めムードの中、大津港に帰港直前、鮮やかな太陽の光が湖面と船体に差し込んだ。乗船客から歓声が上がりスマートフォンのカメラなどで撮影する姿も見られた。
宇治市から友人とともに乗船した田口さんは「3時に起きてやってきた。ずっと乗りたかったミシガンの初日の出クルーズをネットで知り参加した。お天気がもう一つで残念だったが雰囲気を満喫でき楽しい」と笑顔で語った。
同社社長の中井保さんは「今年は雲が厚く残念だったが帰港間際に初日の出を見ていただけて良かった。冬の琵琶湖には山々の雪景色やユリカモメなど夏にはない魅力が一杯ある。お正月クルーズや雪見八景クルーズ、ミシガンでの『冬の恵みあったかフェアー』や『おごと温泉の湯を使った足湯』など冬の企画をぜひ楽しんでいただきたい」と呼び掛ける。
同社ではお正月クルーズとして「ミシガンクルーズ」(1月1日~13日)、「竹生島クルーズ」(1月1日~5日)を、1月18日からは大津~長浜間を結ぶ「雪見八景クルーズ」(3月7日まで)も運航する。詳しくはホームページで確認できる。