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わたSHIGA輝く国スポ・障スポVol.5 馬術競技強化指定選手 米田圭吾さん

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 滋賀県で2025年、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」が開催されます。国スポ馬術競技強化指定選手(少年)に選ばれている立命館守山高校3年の米田圭吾さんに話を聞きました。

国スポで優勝を目指す馬術競技

 国スポは9月28日~10月8日、障スポは10月25日~27日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)や草津市立プール(草津市西大路町)など県内各地で開催されますが、馬術競技は競技場の関係で9月29日~10月3日に兵庫県三木市の三木ホースランドパークで開催されます。

 馬術競技は、国スポ競技種目の中で唯一、生き物と人間が共に戦うスポーツです。国スポでは20メートル×60メートルの馬場内で「常足(なみあし)」「速歩(はやあし)」「駈足(かけあし)」の3種の歩き方で演技の正確さや美しさを競う「馬場馬術」と、競技場内に設置されたさまざまな形状の障害物を決められた順番で飛び越し走行し、スピードや飛越能力を競う「障害飛越」、馬場馬術と障害飛越の両方の種目を同じ人馬のコンビで競技を行い、それぞれの成績の合計によって順位を決める「総合馬術」の3競技が行われます。

 2024年に開催された第78回国スポの馬術競技で、滋賀県は男女総合優勝し、天皇杯を獲得。今年の「わたSHIGA輝く国スポ」でも総合優勝を目指しています。

 

馬術競技の魅力

 強化指定選手(少年)に選出された米田さんが乗馬を始めたのは小学5年の時。両親ともに獣医師で、両親が乗馬をする姿を見て興味を持ったそうです。中学2年から馬術競技を始め、「障害物を跳ぶのが楽しくて、もっと高いレベルで競い合いたい」と、試合に出場するようになりました。

 馬術競技の魅力を「馬と一緒に成長していけること。馬をサポートできるようになると馬術の楽しさが分かる」と話す米田さん。馬へは足と手の微妙な動きで合図をします。「手綱を引き、障害物に向かっていくペースやリズムを整えるのですが、人を信頼してくれないと、馬は跳んでくれない。日頃から、いかに信頼関係を築いていくかが重要」と話します。

 

国スポに挑む米田さん

 高校3年生の米田さんは、朝5時に起床して水口乗馬クラブ(甲賀市)に行き、馬に乗って練習してから自転車で駅まで向かい、通学しています。獣医師を目指して受験勉強にも取り組む米田さん。高校では生徒会長も務めています。学業と両立しながら国スポで優勝することを目標として日々、トレーニングに励みます。米田さんは「中学3年の時に国体に初出場し、その後2年間は出場を逃した。その悔しさをばねに頑張っている。目標は優勝。目標を立てるのは簡単だが、その目標までに何を実行しないといけないかを考えてクリアしていく」と意気込みます。

 

取材・文=山中輝子

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