琵琶湖を切り口にした滋賀県版SDGs「Mother Lake Goals(MLGs)」。びわ湖大津経済新聞では、MLGsの目標を地域に根づかせ、学びの入り口をつくる役割を担う「MLGs案内人」を紹介します。
MLGsは、「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)。13のゴールが設定されています。
MLGs案内人特集の5回目は、マザーレイクゴールズの理念を体で表現する「MLGs体操」の振り付けを手がけたダンサー・振付家の鈴村英理子さん。

鈴村さんはコンテンポラリーダンスを専門とし、参加者の感情やイメージから動きを生み出すワークショップを各地で開いてきました。ダンス経験の有無や障害の有無にかかわらず参加できる場づくりを大切にし、2013(平成25)年からは親子でのダンス活動も継続。言葉に頼らないコミュニケーションや、体を通じた世代間のつながりを重視しています。

MLGs体操の創作が始まったのは2022年。滋賀県から相談があり、鈴村さんが振り付けを担当することに。

創作に当たっては滋賀県立大学で3回のワークショップを実施。事前にインスタグラムで13のゴールにまつわるポーズを募集し、集まった動きを取り入れながら体操を組み立てました。最終的な振り付けはマザーレイクゴールズ広報大使の伊藤みきさんと共に調整し、2023年6月の「琵琶湖の日」イベントで初披露しました。

MLGs体操には、「体を動かすことでMLGsについて知るきっかけになるように」と、ビワマスやセタシジミなど琵琶湖の魚介類をイメージしたポーズや、M・L・G・sのアルファベットを体で表現する動きを取り入れました。

MLGs体操は県主催イベントや小学校、県職員研修などさまざまな場面で活用されています。高齢者でも取り組めるよう座ってできる振り付けにして、幅広い世代に配慮した構成となっています。
鈴村さんは滋賀県外の出身で、MLGsの存在を知ったのは、MLGs体操の振り付けを依頼されたことがきっかけだったと言います。体操づくりを通して研究者や企業、行政職員など多様な分野の人と出会い、琵琶湖や環境に関するニュースへの関心も高まったと振り返ります。
案内人となった現在も、体操を通じてMLGsを伝えていきます。鈴村さんは「10年後、20年後に滋賀ならではの体操として思い出してもらえる存在になれば」と話します。