守山幼稚園(守山市勝部1)前の吉川で3月11日、園児らの手によって、ホタルの幼虫300匹が放流された。
かつては至る所でホタルが舞っていたという同市。同園では10年前から、環境学習の意義も込めて毎年行っている。毎月第1週目は「もぴかdeウオーク」と銘打ち、登校時に親子で川のゴミ拾いにも取り組んでいる。今年初の取り組みとして、ホタルの幼虫を水槽で育て、50匹いたうち46匹が生き残った。カワニナの殻を拾って記録するなどホタルを育てる意識を高める効果があったという。
「ホタルを育てるところから体験することで環境を守ることや命の大切さを学ぶことに役立っている」と奥山直美教諭。同教諭は「ありがとうほたるよ」という歌の作詞・作曲も手掛けた。「命をつないでいこう」という歌詞の一節に子どもたちの人間的成長への願いも込められている。このほど、平成25年度卒業記念の歌詞のオブジェも完成し、校門前に掲げられている。