大津市出身で女優の高橋メアリージュンさんが7月7日、「一日びわ湖大津観光ナビゲーター」に就任し、越直美市長と大津市内の観光スポットを巡る「ガールズツアーinおおつ」が行われた。
1987年生まれの高橋さんは中学3年生まで大津市で育った。その後、アメリカ在住の叔母を頼ってアメリカ・ラスベガスの高校へ留学。2006年よりモデルとして東京で活躍し、2012年にはNHK連続テレビ小説「純と愛」にマリア役で出演し広く世に知られるようになった。
びわ湖畔「なぎさのテラス」(大津市打出浜)にある「コロニー」ではランチ対談が行われた。越市長が高橋さんに「大津へ来る観光客は年配者が多く、若い女性が少ない。高橋さんを通じて全国にPRしていただければ。どういうところをPRすれば若い女性に来てもらえるか」と質問すると、高橋さんは「食、スイーツ、美容、ファッション」と回答。「中学生の時は、浜大津アーカスや大津パルコによく来た」と話す。
好きな景色は「ホテル『ロテルド比叡』からのびわ湖の眺め。昼は気持ちいいし、夜は夜景がロマンチック。『琵琶湖ホテル』には帰省した時にも家族とよく行く。鉄板焼きやラウンジでのピアノ演奏などが気に入っている。花火が上がったりとデートスポットにもおすすめ」と高橋さん。
「ゆったりしていて水が近くにあって潤っていて、人がみんな温かくて優しい。応援してくれる」と関西弁も交えて気さくに答えた。「アクションにも挑戦したい。アンジェリーナ・ジョリーが大好きなので、アジアのアンジェリーナ・ジョリーを目指したい」と今後の抱負も明かした。
前日に宿泊したおごと温泉「琵琶湖グランドホテル・京近江」(大津市雄琴6)の副社長でおごと温泉観光協会会長の金子博美さんが、高橋さんにご当地キャラ「おごとん」のぬいぐるみを贈呈した。金子さんは、「美肌の湯」として若い女性をターゲットに「会社帰りに宿泊して、翌日出勤していただければ」と話す。
映画「るろうに剣心」では吉原のおいらんの役を演じた高橋さん。PRも合わせてロケ地・坂本の日吉大社や穴太衆積みの石垣を散策し、「比叡 三九良(さんくろう)」の名物よもぎ餅を食べた。主に城の石垣を手掛けた穴太衆は、織田信長の命で安土城の石垣なども作ったことで知らるなど日本全国で活躍していた。
穴太衆頭の粟田純徳さんは「最近人気の兵庫県の『竹田城』の石垣も手掛けた。石垣は外国での評価が高くアメリカやドイツ、メキシコなど世界にも招待された。すき間があることで安定し、衝撃を吸収することから昔から地震にも強い」などと案内を務めた。
ツアーを終え、高橋さんは「滋賀を誇りに思っている。また参加したい」と印象的な大きな目を輝かせた。「ガールズ」を参加募集する企画も今後予定されている。