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大津の「お野菜大学」で収穫祭-蕎麦の種蒔きに採れた野菜でバーベキューも

「学生が生きる力を身につけるために始めた」という2000平方メートルの「学舎」に立つ学長の本郷真理さん。背後には衣食住の網羅を目指し作ったヒュッテも

「学生が生きる力を身につけるために始めた」という2000平方メートルの「学舎」に立つ学長の本郷真理さん。背後には衣食住の網羅を目指し作ったヒュッテも

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 龍谷大学の学生が中心に運営する「お野菜大学」(大津市堂町1)が8月17日、夏の収穫祭を開催する。

畑の野菜

 同イベントでは、自然栽培の畑で野菜の収穫、バーベキューや蕎麦(そば)の種蒔きを行う。同「大学」は昨年3月から地域の休耕田を利用し野菜を栽培。学校から授業終わりに駆けつけるなど学業と両立しながら、レストランへの卸しやマルシェへの出店など野菜の販売までを行い、学生のアルバイトとすることを目標にしている。一人暮らしの学生が自炊をし消費・支出を抑えていけば生活していけるのだという。この活動で現在の農業の現状や自然との共生、地域と暮らしの問題など様々な課題を考え、学ぶことも目的とする。近隣の上田上小学校での蕎麦打ちや地域の行事に毎回声を掛けてもらっているということもあり、日頃の感謝の気持ちを込めて収穫祭を開催する運びとなった。

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 龍谷大学理工学部環境ソリューション学科4年生の本郷真理(まさみち)さんが学長を務める同「大学」。創立は2013年10月30日。始めは本郷さん一人でフェイスブックなどで活動状況を発信していたところ、関西圏の大学生を中心に広がり、「学生」は、大学生30人、社会人20人に拡大した。「百姓 欽佐エ門」の中山欽司さんやカリーさんなど地元の若手農家の指導もあり、耕さない、水やり・肥料なしを実践している。降雨が恵みではあるが、地層的に保水力が弱いこともあり、畑の畝(うね)を高くするなどして研究にも余念がない。「びわ湖に生息するブラックバスやブルギルなどの外来魚を飼料に使った農業についても『大学』として研究したい」という。

 本郷さんは「社会を見る目も変わってきた。農業だけでなく、今まで目を逸(そ)らしていた部分が入ってきた。社会的に必要とされるようにもなった」と意欲を見せる。「農業などの一次産業は儲からないと言う社会だが、学生が産業に入るきっかけになればいい」とも。大学卒業後は農業コンサルを目指す。

 開催時間は9:00~18:00(バーベキューは14時~を予定)。会場は堂町生産森林組合組合長の南部義彦さん宅。参加申し込みは本郷さんまでメールで受け付ける。詳しくはフェイスブックのイベントページで確認できる。冬も12月中旬に収穫祭を開き、今回蒔いた蕎麦を収穫し蕎麦打ちを行う予定。