「オクトーバーフェスト&ジャズフェスin野洲2015」が9月26日、JR野洲駅南口前特設会場(メーン会場)で幕を開けた。27日までの2日間開催される。
「オクトーバーフェスト」は、1810年から毎年ドイツのバイエルン州ミュンヘン市で開催されている世界最大のビール祭りで毎年600万人が会場を訪れる。2003年ごろから日本でも各地で行われるようになってきた。
今回のイベントの合言葉は「おいしいビールと上質のジャズに酔う2日間」。同駅南口にはかつてアサヒビールモルトの本社・工場があった。そうした背景もあり野洲市工業会でビール祭りの開催がかねてから検討されていた。それとは別に、野洲駅を中心としたエリアでジャズフェスの開催を企画していたのがイベントプロデューサーの松崎悦子さん。今回のイベントはその両者の思いを野洲市商工会の松沢松治会長が取り持つ形で実現し初開催が実現した。
メーン会場には28の飲食ブースが出店。工場直送の生だるビールは「レーベンブロイ」(ドイツ)、「バス ペールエール」(イギリス)、「ヒューガルデン ホワイト」「ベル・ビュー クリーク」(以上ベルギー)、「アサヒ スーパードライ」(日本)の5種類(全て600円)を用意。オーガニックソーセージや石窯ピザ、アユの塩焼き、ワカサギの天ぷら、たこ焼き、空揚げなどビールに合うフードメニューも提供する。
ジャズフェスはメーン会場のほか、第2会場(野洲文化ホール小劇場)、第3会場(野洲文化ホール小ホール)の3つのステージで2日間31組の出演者が演奏を披露する。ゲストとして、世界で活躍する音楽ユニット「ガイヤ・クワトロ」や滋賀ゆかりの浜田博行さん(トランペット)、西村有香里さん(サクソホン)などのアーティストも出演する。メーン会場横に設けられる第4会場はキッズコーナー。「端材を使った遊び・工作」「スーパーボールすくい」などのさまざまな体験ブースも用意する。
同工業会メンバーの堀口聡さんは「なるべく並ばず、すぐに冷たいビールをお渡しできるよう11台のサーバーを設置した。日本、ドイツ以外にイギリス、ベルギーのビールも準備したので、いろいろなヨーロッパのビールも楽しんでほしい」と話す。
松崎さんは「野洲はとてもコンパクト。駅前にホールがあり、市役所も近く、しかも空き地もある。ジャズフェスを開催するのにすごく良い条件を満たした場所。今回はジャズにこだわり、31組の出演者は全てジャズの演奏者。ジャズとビール、最高の組み合わせでイベントができることになりうれしい。そうそうたるメンバーが集まった。音楽とビールをぜひ楽しんで」と来場を呼び掛ける。
彦根から来たという80歳の木村一枝さんは「昔は京都でジャズ喫茶によく通った。朝から来てビール、ワインを頂きながら音楽を楽しんでいる。懐かしい曲の演奏もあり最高の気分」とほほ笑む。
開催時間は、26日=11時~20時、27日=11時~19時。