守山市内の祭礼行事を紹介する「祭りを彩るデザイン展」が1月30日より、守山宿にある「うの家」で開催される。
同展で紹介するのは国選択無形民俗文化財「近江のケンケト祭り長刀振り」に指定されている「下新川神社のすし切り祭」「小津神社の長刀祭り」と市指定無形民俗文化財「馬路石邊神社の豊年踊り」。いずれも春祭りとして行われ毎年多くの観客でにぎわう。
今回は実際に使われている装束衣装と道具の展示のほか、祭りの映像も用意し実際の所作も映像でみることができる。色鮮やかで華やかな装束や道具は芸術性も高く、アートの視点からも楽しめる企画となっている。
同イベントの主催でもある近江の祭り研究所の事務局を務める高岡健二さんは芸大で民俗学を専攻。大学の時に文化財を調査研究していた経験を生かし今回の展示を企画した。「多くの人に知ってもらうことで住民の増加や都市化が進む地域で伝統ある祭礼行事を継続していく糸口になれば」と期待を込める。
「祭りには地域の人たちが皆でつくる技術の伝承があり、それは地域の誇れる文化や歴史となっている。この展示をきっかけに守山の人々の暮らしから生み出された『美』を感じ、地域の祭礼行事に興味を持っていただけるとうれしい。展示を通して、実際の祭りにも足を運んでほしい」とも。
開催時間は10時~17時。入場無料。2月7日まで。