立命館大学院生の金村容典さんが開発した語学学習のためのスマートフォン用アプリ「Flamingo(フラミンゴ)」β版が2月1日から、京都・大阪・滋賀の3府県でサービス運用を始めた。
サービスの名前である「Flamingo(フラミンゴ)」は「ふらっと、みんなで語学!」から生まれた
外国語を学びたい人と留学生をマッチングし、対面でのレッスンを安心・安全・気軽に受けられるサービスを提供する同アプリ。アップルストアから無料でダウンロードできる。
仕組みは、専用アプリに登録した人が、留学生のプロフィルや他者からのレビューを見て希望の相手にレッスンを申し込み、カフェなどの公共機関でレッスンを受ける。講師側の留学生はレッスン料として収入を得ることができ、受講者は日ごろから語学学習をサポートするパートナーを作ることができるのが強みだという。
フェイスブックのアカウントを利用した実名登録を基本とし、留学生にはビザの情報提供を受けた上で登録承認をしている。語学は英語だけに限らず、留学生の得意とする語学のレッスンを受けることができる。
アプリ開発者の金村さんは、立命館大学の起業家育成プログラムが企画するシリコンバレーでのインターンシップ第一期生として2015年2月に渡米。アメリカを拠点に活躍する「ChatWork」社長の山本敏行さんの下で多くの起業家やビジネスプランに触れたことが大きな刺激となったという。
日本にいる留学生と交流する機会が多く、留学生が直面する就労先の選択肢の少なさ、異国の地で現地の人たちとなじみにくい状況があることを知っていたこともあり、留学生の状況と日本人にニーズが多い語学学習の市場がマッチングできないか考えたことがサービスの開発につながった。
帰国後、同じ問題意識を持つ仲間とビジネスプランのブラッシュアップやアプリ開発を重ねた。2015年6月に法人登記し、現在社員は9人。プログラミングを学ぶ学生や留学生支援のボランティアを行う学生、留学生など全員が学生という。
金村さんは「講師として登録している外国人は日常会話を日本語でできる人たち。今まで語学を学習したいけど一歩が踏み出せなかった人も、実際に会って講師に相談することでどんな段階からでも語学を学べる。ぜひ楽しんで語学に触れていただければ」と話す。