地域ブランド牛日本一を決める牛肉食べ比べイベント「牛肉サミット2017」が8月26日・27日の2日間、大津港で開催され、約6万人の来場者でにぎわった。
過去3回優勝の「松阪牛」対「地域ブランド牛」と銘打ち、全国から22店舗の牛肉料理が出店。開場には三日月大造滋賀県知事も駆け付け、「松阪牛米沢牛も肥後あか牛も宮澤和牛もおいしいが、ぜひ近江牛を応援してください」と近江牛へのエールを送った。
実行委員長の村上肇さんは「日本には200種類の銘柄牛があり、その中で一番昔からあるのが近江牛。銘柄牛の故郷に日本各地の牛肉が集まり、食べ比べをできたらと思い、2011年に始めた。今年は過去最高の9銘柄の牛肉が出店してくれて、料理のバリエーションも増えた。皆さんに楽しんでいただけるイベントになってきたと感じる。今回は熊本地震で被災された店舗も出店している。収益の寄付を含めた復興支援はこれからも続けていきたい」と話した。
熊本から出店した松本尚和さんは「新店舗に移転して1カ月で熊本地震に遭い、店舗と住居が被災した。まだ復旧していない中で、各地のイベントに出店している。肥後あか牛は味がしっかりあり、食べ応えのある牛肉。皆さんに食べてもらいたいと思い、2頭買い付け、12時間かけて滋賀まで来た。琵琶湖岸のとてもいい景色の中で出店できてうれしい」と話した。
来場者の投票で1位となったのは、朝日屋「A5 松阪牛まるごとステーキ」。2013年、2014年、2016年に続き4度目の優勝。津市から来た女性は「今日だけで3回食べた。やっぱりほかの牛肉とは違う。柔らかくておいしい」と話した。
2位の「宮澤和牛 名物 飲めるハンバーグ」の肉の匠 将泰庵の店員は「ハンバーグを片栗粉で包んでいるので肉汁を逃がさない。柔らかくて肉汁がたっぷりなので飲めるハンバーグと名付けた。今まで食べたどのハンバーグよりも柔らかいと断言できる」と話す。3位は休暇村サービス 村のお肉屋さん「近江牛 炭火焼きステーキ串」。3年連続の3位となった。
特設ステージではゆるキャラやダンス&ボーカルグループの★STARS、サザキヒロシ、滋賀の子どもたちのダンスチームSoul Love Soundなどによるパフォーマンスが行われ、会場を盛り上げた。