オペラを歌うゆるキャラ「やすおんくん」が11月12日、日吉大社(大津市坂本)でデビューした。
「やすおんくん」は、ヤスオン安田音楽制作事務所(大津市粟津)所属のライオンのプロ演奏家。社長の安田旺司さんによく似た風貌をしており、オペラをはじめ、君が代、イタリアカンツォーネや演歌、昭和歌謡まで歌いこなす。トランペットやバイオリン、ギターの演奏もでき、同事務所所属のほかの演奏家とのアンサンブルも行う。おなかに仕込んだスピーカーから音を出すことで、「おなかから声を出す」ことを実現した。
安田さんは「何百年も続いているクラシック音楽を、日本人にも分かりやすく伝えたいと、今までも電車内や冷凍庫の中、ガソリンスタンドなどで演奏してきたが、もっと近づきたいとの思いから『やすおんくん』が誕生した。触れ合うことでクラシック音楽との垣根を取り払いたい」と経緯を話す。
デビュー当日は日吉大社の西本宮拝殿で、ギタリストの田中靖二さんと共に「オーソレミーオ」をうたい上げた。安田さんは「毎年、日吉大社でコンサートをしているが、『やすおんくん』がデビューした今年が一番観客が多く、満席になった」と当日の盛り上がりを振り返った。25日の奉納もみじ演奏会でもカンツォーネを披露した。
「やすおんくん」は「全国どこでも演奏しに行くので、呼んでほしい」とアピールする。
「やすおんくん」は、12月23日に琵琶湖ホテル(大津市浜町)のチャリティークリスマスパーティー、24日に石山商店街(大津市栄町)のとれとれ祭りなどに出演予定。