ママと赤ちゃんのための音楽会が11月29日、西武大津店(大津市におの浜)の「育(はぐ)ママセンター」で開催された。
滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」所属のプロのソプラノ声楽家で、BS朝日の「子供たちに残したい 美しい日本のうた」にも出演している栗原未和さんとピアニストの二塚裕美さんによる音楽会で、同センターがオープンした2014年から月に1~2回開催されている。
64回目の今回は、栗原さんが「小さなカレンダー」や「北風小僧の寒太郎」を歌い、約15組の0~3歳の赤ちゃんと母親が聞き入った。全員で「まっかな秋」を歌い、「グーチョキパーでなに作ろう」の手遊び歌を楽しんだ。子守歌を歌う時のアドバイスや子育ての話なども。
大津市から参加した女性は「5カ月の赤ちゃんに本物の音楽を聞かせたくて来た。私もリラックスできる」と話した。
栗原さんは「短大の保育課程で弾き歌いを指導しているが、日本の歌を知らない学生が多く、いい曲を伝えて、残していきたいと3年前に音楽会を始めた。赤ちゃんがキラキラした目で聞いてくれるのがうれしい。聞くだけでなく一緒に歌うことで、お母さんのストレス発散になってほしい」と話す。
「この3年間で子どもを2人出産し、私もお母さんになった。子育ての悩みも共感して、参加者と一緒に子育てをしている。常連さんも多く、子どもの成長を見られるのも楽しい」とも。
毎月1~2回、水曜10時30分から。12月は6日と20日に開催。6日はテノール歌手の二塚直紀さんが出演。20日はクリスマス企画として、子どもにサンタクロースの衣装を貸し出す。