青いスイーツやドリンクを提供する「びわ湖守山ブルー」が2月1日、守山市内の6店舗で始まった。
バタフライピーのハーブティー 蜂蜜レモンを入れると紫に変化する(関連画像)
琵琶湖のイメージした青色は、マメ科の植物「バタフライピー」の花を使用。花びらがチョウのような形をしていることから日本では「蝶豆(ちょうまめ)」と呼ばれ、長浜の浜ちりめんや高島ちぢみの染料に使われていた。
青色はアントシアニンに由来するもので、花を乾燥させ、粉末にしたものは癖がなく、スイーツや料理にも使用可能。日本アドバンストアグリ(野洲市市三宅)は、オーガニックのバタフライピーの栽培を手掛け、ハーブティーとバタフライピー粉末を販売している。
同社の赤尾光一さんは「ハーブティーを提供し始めた3年前、ホーリーバジルを探しにラオスに行って、出合ったのがバタフライピー。現地では目や肌、髪などに良いとされ、健康と美容のためにハーブティーとして飲まれていた。天然の青は珍しく、日本でも提供したいと思った」と話す。
同社が運営するカフェビーンズ(守山市水保町)ではハーブティーのほかに「バタフライピー レアチーズケーキ」(480円)と「バタフライピー ラテ」(500円)を提供。そのほか、市内の5店舗でもバタフライピーを使ったスイーツなどを提供する。
店長の西原隆明さんは「バタフライピーはレモンなどの酸性のものを加えると紫に変化する。ハーブティーやラテに蜂蜜レモンを加えて、色の変化も楽しんでほしい」と呼び掛ける。
守山商工会議所の田中直子さんは「食の町づくりプロジェクトの一環で、びわ湖守山ブルーを企画した。青いクッキーや青い団子、青いラテアートなど、見た目にも楽しく、体にいいスイーツとドリンクができた。守山の名物になれば」と話した。
赤尾さんは「2年前から店の周りでもバタフライピーの栽培を始めた。今年から市内の農家での栽培も始まる。守山市だけでなく、滋賀県全体で『青いお土産』を盛り上げていきたい」と話す。
「びわ湖守山ブルー」は28日まで開催。一部店舗では3月以降も提供する。問い合わせは守山商工会議所(TEL 077-582-2425)まで。