「くさつ子育て応援セミナー」が6月26日、アーバンデザインセンターびわこ・くさつ(草津市野路)で開催された。主催はアットスクール(草津市大路)。
「今できることより少し上のことにチャレンジさせるといい」と話す鈴木さん(関連画像)
2歳から高校生までの子どもを持つ母親が参加。前半はアットスクール代表の鈴木正樹さんが「子どもの発達に寄り添う子育て」をテーマに「ピアジェの認知発達理論」を踏まえて子どもの発達段階に応じた子どもとの関わりについて講話した。
鈴木さんは「見た目などの直感に惑わされ、他者が自分と同じ見え方をしていると思っている6歳くらいまでの子どもに、『相手の気持ちになって考えて』と言っても、まだ理解ができない。他者と自分の視点の違いが分かるようになると、人の気持ちを考えられるようになる」と話した。
「子育てで大切なことは、発達に応じて必要な世話を適切にすること。できることは失敗してもいいから自分でさせた方がいい。学童期に取り返しのつく失敗をするのも必要」とも。
後半は参加者がそれぞれの悩みを話し、共有した。鈴木さんは「いろんな年齢層の子どもを持つお母さんたちが集まり、この場で悩みを話せたことが大事。先輩お母さんの話を聞いて、小学生になればこんな悩みが出てくるということを知るだけでいい。子育てには正解はなく、探すのは納得解。悩みながら、子どもに必要なことは何か探してほしい」と話した。
「子どもがテレビやスマートフォンを見る時間が長く困っている」という質問に大して、鈴木さんは「自分の子どもを信じればいい。どれだけ長く見ても限度があるはず。『自分の子は分かるだろう』と思って見守ることも大事」と答えた。